SAWシリーズ観てみました

・映画ファン始めたばっかりの男が、「え、映画ファンなのにSAW観てないの!?うわーダッセェマジ受けるーw」とか言われたくない一心で一週間観てみた軌跡がここに!

SAW ソウ DTSエディション [DVD]

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中産階級の男が有刺鉄線の檻に閉じ込められるのエグイなー。
・アダムもゴードンもホラー映画にありがちな「あーこいつ殺されても文句言えんわ」的なクズ要素がある。しかしそれでこのゲーム正当化できるかというとだめ。1.5ゲーム差ぐらいでだめ。
・いやアダムの条件それはムリだろw厳しい条件をクリアしたら生き残れるっていうから犯人の論の筋が通ってくるんだけど、これじゃ死ねって言ってるようなもんだ。
・ぶっちゃけ真ん中の男がアレだっていうのはネタバレで知ってたけどそれでもショックだった。
・絶叫をバックにエンドロールが流れるって何て素晴らしいんだろう…絶望と共に完全に光が閉ざされてしまう感覚が再現されてて素晴らしいわ…
・にしてもジグソウむかつく

ソウ2 【廉価版1,890円】 [DVD]

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・うおう初っ端からキツイゲームだ
・で、メインのは何か本格的にCUBEみたいな感じだね。人ガシガシ死んでくし。生き残ってもまた次のゲームに参加させられるってのは『バトル・ロワイヤル』のイメージもある。
・家族を絡めるってのは常套手段にするのかな。確かに人にとってアンタッチャブル部分だからそこに手を入れられるとすぐにパニックになるのは分かりやすい。
・一番嫌な死に方だったのは手首突っ込んだら抜けなくなって死んだ女の人でした…
・鍵を開けるヒントが虹て分かりやす過ぎるわw
・アマンダ…ジグソウムカつくわー。

ソウ3 【廉価版1,890円】 [DVD]

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・やあ初っ端からエグイゲームですね
・そして次の女性のやつもやばい…一向にこの映画のグロに馴れない
・ジェフって名前といいパッと見た感じといいこの人がモデルじゃないよね?
・裸の女性を氷漬けして殺すってのが、何かドスがきいて無くてややパワーダウンしてる印象。
・判事のゲームは気持ち悪い。豚骨ラーメン食う時はこの映像を思い出すことにしよう。
・「歯車」これが一番駄目だったわー。最初から生かす気ないじゃん。判事の死に方も偶然っぽかったし。だいぶ醒めた。
・アマンダがサイコさんすぎて嫌だ。殺されかけた男になびくってDV夫にとりこになる女の心理まんまやんけ。
・もういいよ皆死ぬんだろどーせ。という気持ちになってしまった。だいぶテンション下がった。あとジグソウがムカつく。死んでもなおムカつく。

ソウ4 【廉価版1,890円】 [DVD]

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・最初の眼が見えない男と口がきけない男のゲームはなかなかだなと思った。あーされたら俺どうしよとか素直に考えてしまったし。
・連続レイプ犯はこのシリーズ始めての「あーこいつ殺されても文句言えねーな」と思えるゲスだった。
・両側から氷でバチーン!がトラウマになりそう…エリック刑事カワイソス
・ほらまた大体死んだ。ラストもあんまり意外性ないな。

ソウ5 【廉価版1,890円】 [DVD]

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・人間って喉に穴開けても死なないんだ。そういや呼吸器つけてる人いるしな。
・五人のゲームはわりかし既視感が。その辺のサスペンスとかでありそうな展開。悪いやつから死んでいくしね。
・ストラム警官の死に方はくるものがあったな。あーいうのはギャグとかではあるけど実際にやっちゃうとあーなるんだと発見。
・しかしテンションがダダ下がりでどうでもいい。この事件に関わったやつが大体殺されていくのでもう緊張感が無いんだよね。あとやっぱりジグソウがむかつく。

ソウ6 【廉価版1,890円】 [DVD]

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・毎度お決まりの先頭の残虐シーン。今回のは、1の自分の体の犠牲を強いることで生まれる緊張感があってよいイントロダクションだ
・保険会社の人クズだなー。しかしレイプ犯ほどではないけど。六人の部下も。
・いや警備員さん悪くないだろ…ヘビースモーカーで命を大事にしてないと言っても、一回自殺しようとしたお前に言われたくねぇまじで。
・家族のいるおばさんと若い男性社員のゲームは、サンデル教授の授業で出てきそうだと思った。「片方は年老いて病気持ちだが家族がいる女性,もう片方は若くて能力があるが孤独の身の男性。さて,どちらが生きるべきか?」
・六人のロシアンルーレットは結構きつかったっす。今の俺の課も六人なんだけどまず俺生き残れないな…今回シリーズ最初のソリッドさが出てて悪くない。
・最後は悲惨だったな。「頑張れば生きて出られる」っていうのが哲学なんじゃないのか。クリアしたあとでのあれは残虐描写としてはピカイチだったけど全体の論を破綻させるぞ。まあいまに始まったことじゃないが。
・「アマンダは実はジルの子供を殺した男と一緒に居たのだ!」とかもう正直どうでもいい
・ジグソウはやっぱり好きになれないなー。

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というわけで,一週間かけてSAWシリーズを観た感想なんだけれども、1・2はなかなか良かったんじゃないかなと思いました。まだ「ひょっとしたら助かるんじゃないか」という思いを持つことができたので。しかしながらそれ以上進むに従って「あーもうこいつらどうせ全員死ぬんだろ」的な諦念が心の根底に住みつくとこれがまたつまらないつまらない。中盤は完全に惰性でした。グロ好きしか評価しないだろあの辺り。その点、6は1のような自己犠牲を強いていて緊張感があって好きでした。

あとやっぱジグソウのキャラがどうしても浅すぎると感じてしまう。プレイヤーの命を自在に左右し、被害者のどんな叫びも冷静な態度のまま聞き入れない人格は、まさに神の視点に立っている。しかしその割には、被験者が自分を冷たくあしらったゴードン医師や保険会社の人だったりして結構私怨で動いてる様相がちらほらしててげんなりした。それ以前に生の意義を教えてやるって大量殺人犯に言われたくないよな…自分では手を下さないとは言っても、ライオンの檻に人間投げ入れたら立派な殺人ですよー。

たとえば『セブン』のジェーン・ドゥは同じ様な犯人役ですが,しかしジグソウとは違い大分ジェーン・ドゥの個人的な感情にクローズアップしており、そこに一般人でも共鳴する部分があるからこそ彼に反論できないある種の威厳が出てくるんだと思います。しかしジグソウは線引きをどこまでしているのかはっきりしない。腫瘍で頭がやられているのかもしれませんが、それだったらもっと狂気的なキャラだと分かりやすいのですが。変に冷静な分こちらのイライラも募る訳ですが、それでも彼の行動の一貫性が感じられないのが残念だなと思いました。

一週間かけた価値は…微妙になかったかな?ホラー克服できなかったし。