グレッグ・モットーラ監督『宇宙人ポール』

・既知との遭遇(しかも割と最近)
かなり前から観たかった映画『宇宙人ポール』がつくばでも公開となったので観てきました。

かなり楽しく観れました。サイモン・ペッグニック・フロストコンビの作品ももう手慣れたものがあって、話の運び方に無理がなくかつ全編を通してコメディタッチだったので安心して2時間を過ごせましたね。

アメリカのSF中心のコミケに参加するためイギリスからやってきた、グレアムとクライヴという二人のSFオタク。その後のSFスポット巡りの道中にて、偶然にも宇宙人と遭遇してしまう。この宇宙人は、60年前に地球に不時着し以後秘密裏に人間の生活にかかわってきたという。そして用済みになって殺されそうになったところを脱走し、某地点にて仲間からの救出を受けると。そのため二人に協力してほしいという。そしてオタク二人と宇宙人、また、保守キリスト教信者のルースも巻き込んで壮大な?逃走劇が始まる…というお話。

これの前に観た『M:I/GP』で国際スパイを演じていたサイモン・ペッグがここでは単なるイギリスからのオタクを演じているのは落差がありましたね…ロン毛だけど体がたるたるでいかにも中年オタクらしさを感じました。さっきまでトムクルーズと一緒に緊迫感のあるアクションとかやってた人なのに(笑)

個人的には、この監督の傑作である『スーパーバッド』を観すぎているせいか、それに出ていた俳優がまたこの映画にも出ていてよかったなと。最高のクレイジー警官を演じていたBill Haderとか出てきたときはグッときましたね。もっと前に出てほしかったけれども。警官が主人公たちを尋問するシーンなんかはまんまスーパーバッドじゃないですか!サイモン&ニック作品も多数観ているせいもあってか初めての映画なのに何だか前に観たことあるような感覚をもちました。この映画は『未知との遭遇』を始めとしたSF映画のパロディを多数行っているようですが、私はむしろ今のハリウッドのコメディやってる人達ににまた会ってしまったなぁ、というのが一番の感想。年に3本はこの人たち関連の新作が観たいなぁ。

この映画はサイモン・ペッグニック・フロストの作品ながらセス・ローゲンが出てたりしててなんか複雑でしたね。あの辺はもう大体仲良しということでいいのかな?エドガー・ライト組とジャド・アパトー組の詳しい相関図とかあったら助かるのですが…ないか。

そうそう、ロードムービーとしてもなかなか悪くないですぜ!アメリカの郊外ってどこ走っても画になっていいなぁ。

http://www.imdb.com/title/tt1092026/movieconnections
参考までに、この映画に使われているパロディ一覧。全部わかったらスゴイ。(未知との遭遇ぐらいしかわかりませんでした)

このバンドをチョイスして来るあたり、ベタになるのを恐れてなくて好きだなぁ。