今日はサークルのOB会だということで色々活動した。

前日、「辺鄙なところに新しい居酒屋が出来たから飲みに行こう」と友達を無理やり誘って飲み、その後家でも飲む。結果痛飲がたたり朝七時には起きれず。しかし雨で午前中の練習が中止になりラッキー。午後に会場のボーリング場に行く。

思いっきり遅刻していたため気まずい雰囲気になるかなと思ったけれども、そんなことも無くワイワイガヤガヤボーリング。

終わった後は大漁丸で飲む。五十人規模の飲み会は圧倒的だった。

二次会は魚民。中に入ったこと無かったんたんであんなにアートチックな内装だと知らずへーとか言いながら興奮していた。


で、バリバリ社会人の先輩と話してて思ったんだけど、というかこの前内定取った先輩と早稲田の学祭のナンパストリート冷やかしに行った後の飲みで三時間説教食らったときからずっと考えていることなんだけど、あれですね、俺就活向いてないな、と。

合同説明会ではどの企業も「絶え間ない成長を」といってひたすらポジティヴで前向きな人材を求めている。死ぬほど面倒くさい。んで上述の先輩も、自分の思っていることを言うと「何お前研究者になりたいの?」という。こんな人間が競争社会で生きていけるのかと。まぁただ自己分析が足りないだけかもしれないけれども。

今日の飲み会でも「都会で生きてく自信ないんすよねー、ずっとここにいたいんすよー」とか先輩に言ってたら「じゃあ公務員だね。ここ企業ないし。」と。うーむ、モラトリアムやってるつもりはなかったんだけど気づいたらずっぽりだったな。人は幸福に鈍感過ぎて、不幸に敏感すぎる。あぁ恐ろしや恐ろしや。

二次会の帰りの途中、先輩が筑波の星空に感動していた。都会ではオリオン座すら見えないという。いやーお前ら贅沢だよー、との声に思うところがあった。

俺は結構筑波が好きなのかもしれない。何でも揃うし東京に行こうと思えばすぐ行けるし治安はいい。何よりここには自分の居場所がある気がする。千葉中央の予備校に通っていた浪人時代、どこにも居場所がなくて通りすがる人が皆敵に見えていた。もう一度あの一年をやれ、と言われても絶対に無理だ。そして大学にチャリで五分の場所で授業以外の時間引きこもっている今、もう都会の満員電車どころかここを通るバスさえ苦痛になりつつある。自分はもう都会で生きていく資格を失ってしまったのかもしれない。

大学の二次試験の前日の夜、泊まっていたホテルから夕食を買いにコンビニに行った時、オレンジ色のライトに照らされた西大通りがやけに幻想的だったのを覚えている。光があたっている所以外はどこまでも続いていきそうな暗闇につながっている、郊外の大都市の大通り。「こんな道をヨラテンゴでも聴きながらドライブできたら最高だろうな」と思ったけど、ほぼ諦めていたので(その日の勉強時間ゼロ)この日一回限りの夢だと思って帰った。今その場所で、大音量でヨラテンゴを流しているホンダライフが通ったとしたら、それは僕の車だ。輝かしいキャンパスライフなんてなかったけれども、あの頃の未来に確実に僕は立っている。地元社会が嫌で仕方無くて脱出しようとして、しかし都会にも居場所が無かった自分にとって、ここは求めていた場所なのかもしれない。

とはいっても就活は受ける。とりあえず居心地のいい土地で二年間半ばっちり引きこもってしまったツケが来ている。コミュニケーション不全を直そう。まずはそれからだ。あのこれまでにない飲み会の後、なんだか寂しくなって近くのビデオ屋に駆け込んだ。

俺まだ人間好きだ。多分。