8/7 summer sonic一日目

朝起きて旅行のチケットの手配をしておいて、つくば駅へ。海浜幕張駅に着いたのが十一時半過ぎ。荷物をクロークに預けて初のフェス体験となるサマソニ09へ。

Totalfat

ゲートに入った途端に近くのテントから爆音がしたのでちょっと覗いてみると朝早くからメロコア・パンクの激しいライブが。音はものすごく爽やかでエルレガーデン系(聴いたことないのでわからないけど)?の感じがした。早いうちからモッシュも起きていて朝一とは思えない盛り上がり。「サマソニに出るのが夢でした!」とのMCもステキ。トップバッターだったのでは。俺も高校時代にメロコアとか聴きながら青春を送ればよかったなーと後悔しました。わりと本気で。途中で抜けてマリン前のインドカレーを食べる。いまいち。

School of seven bells

メッセへ移動。少し余裕があったので館内をぶらぶらする。飯屋の多さに怯む。ソニックステージに移動してこの日結構目当てにしていたschool of seven bellsへ。ステージには男一人と女二人(双子)が出てきた。で、最初はアルバムの一曲目から。ボーカルが入った瞬間「あれ…」と思ったが、どうやら歌声はいまいちらしい。ギターもノイズギター中心にだったがうまいこと音の住み分けが出来てない感じだった。スタジオ盤の完成度の高い音世界を期待していたため残念。

終わった後フードブースへ。挽き肉の炒めを乗っけたグリーンカレーを食べつつ芸人のステージを見る。グリーンカレーはいまいちだったがステージは面白い。サイクロンZが異様に盛り上がった。

Kyte

再びソニックステージへ。この時間帯は空きだったが、「今ロッキングオン一押しのバンド」との情報を得て観てみることにした。入るともう開始されていて、入口付近で見ることに。んーこれはあれやね、大海原を駆けるデスキャブ、あるいはバンド形態のアルバムリーフといった感じ?いずれにせよ割と好みの音なので楽しく聴けた。

終わった後再びフードコートに戻る。でも何も食わなかった。

65 days of static

始まった途端「あれ65daysってモグワイのフォロワーって聞いてたんだけど間違いかな?それともブンブンサテライツのステージだっけ!?」と戸惑う位バッキバキのエレクトロビートが聴こえてきて焦る。周りが盛り上がっているのを見ると元からこーゆうバンドなんだなと判断し聴く(予習しときゃよかった)。ステージパフォーマンスも派手だったが、音はさらに破壊的。抒情性というよりもビートに轟音のギターを乗せて客を踊らせる音楽か。ドラマーがはっちゃけてたのが印象的だった。

フードコートへ。300円のコインロッカーを見つけて、ついクロークに荷物を預けてしまったことを後悔。しかもあっちは時間が夜十時までであることに気づきさらに後悔。どのタイミングで引き取りに行くかしばし考える。
芸人コーナーは楽しい。ゆってぃ営業慣れしすぎ。

Mercury rev

レヴとマリンのブンブンどっち行こうか迷い、「とりあえずレヴみてダメだったら移動するか」と思ってソニックステージへ行ったが、素晴らしい演奏で結局最後まで見てしまった。司祭の如く振舞うジョナサン、グラスホッパーの職人的ギター、爆音ドラム、美しいストリングス、そして美しい映像が織りなすめくるめくサイケの世界。「the dark is rising」でつい感極まってしまった。無駄にキャリア積んでないな、「生命の鼓動」みたいなものを伝える表現力だったら多分シガーロスとため張れる。久々に音楽の可能性を感じた。

レヴ終わりで充実したあとマリンに移動しようとしたらシャトルバスがいいよ、とスタッフの人に言われる、バス停を探すのとバスに乗るための長蛇の列に並んでいるうちにブンブンは間に合わないことを悟る(直接行った方がよかった)。クロークに預けた荷物を取りに行ったらいつの間にか引換券を無くして手間取り、またマリンに入るときにも行列に並んでしまった。

Nine inch nails

そしてnin。スタジアムのなるべく前の方で見ることに。この時点で怪しい雲は出ていたものの天気は持ちこたえていた。でも携帯で「もう関東中部まで豪雨」という情報を見た時はヤバいかな…とは思った。雨がぽつぽつ降り出した頃にトレント登場。しかしこれで最後だという感覚が無い。一曲目が始まっても「あ、今四人でやってるんだ、知らなかった」といったとても普通の感覚。しかしterrible lieやってからはどうしようもなく叫びまくっていた。豪雨になっても戻る気になれず、march of the pigsはやると思わなかったので嬉しかった。トレントも観客も一体感が凄い。そうして過ごしているうちにあっという間に時間は過ぎてしまった。最後はhurt。あちらこちらで合唱が起こる。あの時ずぶ濡れになりながらアリーナにいた奴は皆仲間だ!

Mogwai

ずぶ濡れになり慌ててタワレコのブースでタオルを買うも全部濡れてて手遅れ。「マンモスうれピー!」とか言ってるビークルを横目に走ってソニックステージに向かう。着くとモグワイが曲を終えていて皆拍手していたのでもう終わりかと思ったら、また曲を始めたのでほっとした。
そんなんで三曲聴けた。最初のミスタービーストの曲が始まったときからもう最高。モグワイの抒情性?みたいなのが存分に楽しめる。メッセの端っこということもあってか雰囲気がヤバい。音もちゃんとしていて最高。最後の2ライト〜は真骨頂でしょう。美しい音の世界。そういや今日はサイケ系のギターをよく聞く。

フードコートで体を休めてからaphexを待つ。

Aphex twin

ホントにライブやんのかなー疑問に思っていたけど、一応DJセットが準備されているのを見て安心して、なるべく前の方で見ることに。SEが消えて会場が暗転すると、中央のスクリーンにマトリックス風のメッセージが。「人間はもはや機械に支配されて〜」とか流れたから何かコンセプトっぽいことするのかな?と思った。(けど違った)
そんでDJ。ライブ自体はドリルン的ビートが炸裂し、そこに音を重ねる。線が複数移動したり、aphexのアルバムにある顔をいじったりする映像とともに行われる割と普通のDJ。途中windowlickerやbeepstreetをやった時はテンション上がったけどいかにもクラブ系の音を聴いてしまうと、もともと合わないのもあるし疲れもあってか眠くなってしまう。最後のグロ画像も特に必然性は感じなかったなー。

ゆらゆら帝国

最初いきなりミーのカー。これでもうやられた。セットは割と地味だけど、危なっかしいゆら帝独特のサイケ感が堪能できた。全ての曲がアレンジを変えてあるんだけど全部素晴らしい。どの曲がよかったと聞かれれば、多分全部と答えられるくらい芯の強さがある。洋楽に負けていないどころか全然よかったと思う。深夜の幕張メッセという異様な空間も味方しているように感じた。ゆら帝みるのは初めてだったけど、もう一度みたい。


というわけ初のフェス(客として)は凄くよかった。この日何回も「この瞬間のためだけに14000円払えるわ」と思えた。三日目が楽しみだ。


この日のベスト。この動画の十倍すごかったよ!